福井は本当に何もなくて、住んでいて面白くない場所?UIターンをしてきた人たちはどう思っているのだろう?彼らが感じる福井の魅力は、他では味わうことのできない、プライスレスなモノコトにあふれている。視点をちょっと変えるだけで、福井の良さに気づける! 志野 佑介さん 映里さん 人間が豊かに暮らす最低限の、しかし高水準なものに恵まれている PROFILE 「百笑の塩」を生産する『志野製塩所』を営むほか、自分たちで育てた野菜や妻・映里さん手作りの小物を販売。米と野菜と塩と水だけの絶品メニューが味わえる『ヒトコトモノを伝え繋がる商店 しの屋』も運営している。 自分が輝くチャンスは、 地方にこそ存在する。 千葉県から越前海岸に移住した志野佑介さん。この地で出会った映里さんと共に〝百姓〞という人生を歩んでいる。百姓とは、その言葉通り、いくつもの仕事をこなす職業。農業もすれば海藻を取り、製塩所を自作、食事スペースも設け、物販もしながらイベントも行なう。無理はせず、自分のペースで自然と共に生きる。 学生時代に中村哲医師の講演を聞いたことで食の尊さを知り、農業を生業にすることを決意した志野さんにとって、福井そして越前海岸という土地は非常に魅力的な場所に映るそう。「水も自然も十分にあるのが福井県。人間が豊かに暮らす最低限の、しかし高水準なものに恵まれているんです。そのことに気づくと、福井をはじめ北陸は何て恵まれているんだろう、と思います」。 豊かさには、物質的・精神的の両面がある。物質的な豊かさがあっても精神的な豊かさがなければ幸せだと感じない。しかしその逆は違う。精神的な豊かさがあれば、物質的な豊かさを求めなくても幸せに感じるという。「幸福度ナンバーワン」とは、今ある当たり前に気づくことなのだ。「それに、競争がない地域は社会において表に出やすいので、それだけ自分が輝くチャンスでもあるんです」。 今は距離と時間を超越できる時代。精神的に豊かな土地でやりたいことをやる、そうなれば自ずと豊かな暮らしを実現できるのだろう。 “福井のモネの池”もあるという、清らかな湧き水が溢れる地元の神社。ここから見える夕日は絶景で、亀島(がめじま)が夕日を眺めているような景色を撮影することができる。 普段から自然に囲まれて過ごしていても、やはり休日も自然と一緒。近くの温泉に出かけたり、越前海岸でSUPをしたり、この地を知るからか、地元での遊びもよく知っている。 UIターン 移住者V O I C E 松平 成史さん 裕子さん前の記事 UIターン 移住者V O I C E 東 まどかさん次の記事